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チャレンジ家庭菜園

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「土づくり」と「種子と苗の選び方」と「畑の準備」

 前回は春に向けて、野菜の作付計画をたてる場合の基本的なことについて紹介しましたが、今回は、野菜づくりで最も大切な「土づくり」と「種子と苗の選び方」と「畑の準備」について紹介します。

健康な土づくり

  • 作物がよく育ち、病害虫にも強く、品質のよい野菜類がとれるためには、健康な土をつくることが、大切なことです。
    作物が根を土中にしっかり伸ばして、水分と養分を吸収できる土にすることです。
  • それには深く耕して(スコップの深さ位)ある程度、土のかたまりがあり、排水と通気がよくて、しかも水もち(保水)が良い土(団粒構造という)が必要です。
  • 耕すときは完熟した堆肥類(有機物)を入れることによって、堆肥が微生物のエサになり土壌を分解し、作物が生育しやすい土になります。
  • 堆肥は市販の完熟堆肥を利用するのが一般的ですが、自分で堆肥をつくることに挑戦してみましょう。

堆肥づくり

堆肥づくり
  1. 堆肥づくりの材料は、稲わら、麦わら、籾殻、落ち葉などがありますが、これに米ぬかや牛糞など の家畜の糞を混ぜて、水をかけながら踏み込みます。
  2. 発酵すると60~70度の温度になりますが、温度が下がってから、切りかえ(かき混ぜ底の方にあった部分を空気に触れさせる)をし、全体が発酵するようにします。(2~3回繰り返す)
  3. 堆肥の材料が黒くなり崩れてボロボロになると堆肥のできあがりです。
  4. 積んだ材料が乾燥したり、雨水が入らないようにビニールをかけましょう。
  5. 夏では2~3カ月で完成します。

石灰を施し、土の酸度(pH)を調整しましょう。

石灰 野菜は一般的にpHが5.5~6.5位の微酸性に保つことが必要です。
 酸度を調べるには、園芸店で酸度測定液などを買い簡易的にpHを調べる方法があります。その結果によって石灰の量を決めるのがよいですが、極端な酸性土壌を除いて消石灰を1m2あたり100~200g程度散布しましょう。

  • 普通の畑(pH6位)では毎年1m2あたり70g程度散布することによって、作物の吸収などで不足する分を補うことができると思います。
  • 特にほうれんそう、いんげん、たまねぎ、ねぎなどは酸性に弱い野菜ですので注意しましょう。
  • 石灰は、融雪後早めに散布し、なるべく深く土に混ぜるようにしましょう。肥料と一緒に施すことは避けましょう。

肥料について(札幌市農務部の資料から)

 作物が育つには、「水」「光」「温度」「空気」「養分」が必要です。
 必要な養分はチッソリン酸カリ(肥料の3要素という)が必要ですが、このほかにも、カルシウム、マグネシウム、ホウ素などがあります。

表)肥料の養分と役割について

肥料には

 「有機質肥料」(堆肥、油カス、家畜の糞、米ぬか、魚粉があり、ゆっくり効く肥料(遅効性肥料))と「無機質肥料」(石灰、化成肥料などがあり一般的に効き目がはやい肥料(速効性肥料)と徐々に効いていく肥料(緩効性肥料))がありますので確かめてから求めましょう。

 また、三要素(N・P・K)がバランスよく含む肥料と単独の成分の肥料があります。
市販の肥料には三要素の配合比が記載されています(例,N8:P:8:K8・N15:P:15:K15など)ので、栽培する野菜に適したものを選び、袋の裏に施肥量が記載されていますので参考にしましょう。

 一般的には野菜類に共通に使える成分の肥料が便利です。
※施肥料の計算式
野菜(○○○)の1m2に必要な成分量(g)÷肥料の成分(%)/100=1m2に必要な肥料の量

種と苗の選び方

種

表)種子証票例 

 袋詰めの種を買うのが一般的ですが、次のことに注意しましょう。
 袋の裏側に種子証票が必ず記載されていますので確認してください。

 特に発芽率が高いことが重要です。
 また発芽検定年月と有効期限に注意しましょう。

苗

 北海道では一般的に5月中旬から6月上旬頃が植付けの時期ですが、5月上旬は遅霜や低温で被害が出ることが多いので注意しましょう。

 店から購入し、すぐ植付けしないで、庭などの日当たりの良い、暖かいところで4~5日位自然にならすことも大切です。(暖かいハウスで育成されているため)

※良い苗を選ぶには次の点に注意してください。

 ナス、キュウリ、トマトなどの苗は、少し高価ですが、病気に強いつぎ木の苗を求めるとよいでしょう(つぎ木苗は下の葉(双葉)のところにつぎ木のつぎ目があります)。

  1. 茎が太く、しっかりし全体ががっちりしていること。(軟弱に成長していないこと)
  2. 節間がつまっているもの。
  3. 根の張りが良いもので、鉢ができるだけ大きいもの。
  4. 病害虫に侵されていないもの。(特に葉の裏側のアブラ虫に注意)
  5. 古い苗(老化苗)でないもの。特に下の葉が黄色くなっているものは避けましょう。
  6. 葉が元気で等間隔についており、子葉がついているもの
  7. 茎や葉がしおれていないもの。

よい苗を選ぶコツ(トマトの例)

  • トマトの草丈:30~35cm位のもの 大きめの鉢
  • 1~2個の花が開花している。
  • 葉がしおれていないこと。病害虫がついていないこと。緑色が濃いもの。
  • 節間がつまっており、葉が等間隔についているもの。
  • 健康的な双葉がついていること。
  • 茎が太くて(えんぴつ大の太さ)丈夫そうに見えること。
  • 根がしっかりとして白い根が見えること。

よい苗を選ぶコツ

表)植付けに適当な苗の大きさ(目安)

苗の植付け、種まき前の畑の準備の基本

  1. 石灰の散布 融雪後散布(一般的に1m2あたり100~200g位)
    土を耕す(耕起) スコップの深さ(約30cm)の深さに土を反転する
  2. 土を砕きやわらかい土にする
    石灰散布、約10日間後に土のかたまりを砕き、野菜が根をよく伸ばすことができ、生長をよくするフカフカなやわらかい土にしましょう。
    ※この時に堆肥など有機質肥料を入れてもよいです。
  3. 化成肥料と堆肥を入れて、土の中によくすき込む
  4. 種まき、苗の植付け

 次回は種まき、苗の移植方法と管理について紹介します。
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