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十勝の農 展望語る 事例通し魅力再発見/フードバレーとかち推進協

2018.01.17

帯広市のフードバレーとかち推進協議会は1日、帯広市で「十勝農業ディスカッション」を開いた。同市の「十勝人チャレンジ事業(国内外の先進地で調査・研究し優れた人材を育成)」に参加した2人の農業者と女性2人が、十勝の農の価値や今後の展開などを語った。若手農業者や関係者ら約40人が参加した。

十勝管内本別町の前田農産食品の前田茂雄代表は、小麦の製粉加工や国内初のポップコーンの商品化、十勝ベーカリーキャンプ(現在、北海道小麦キャンプに発展)、「十勝パンを創る会」、畑のモザイクアートなどのイベントを展開。取り組みを通じ、「農業で人を魅了することができると感じた」と語り、「日本農業に必要なのは多様性。さまざま人がいろいろな作物を作り、多様な方法で発信することが大切」と述べた。

帯広市のK’s FARMの梶宗徳代表は5年前、「ふわふわ畑」というカフェレストランを開設。畑作野菜の加工にも取り組む。海外でも展開する台湾の農業生産者との交流を通じ、「まだまだやることが多いことに気付いた」と話した。来年5月には台湾で「ふわふわ畑」を出店する他、カタログで注文を受けてから生産する、新たな加工販売事業を来年1月から始めるなどと話した。「原料の作物を生産することが価値を持つ。どんな取り組みも土台に農業があることは価値」と話した。

十勝管内鹿追町の酪農場で就農する小田島亜弥さんは、農に関わる女性と立ち上げた「農と暮らしの委員会」の取り組みを話した。同会の副会長を務め、年間を通じ団体と連携したマルシェや食育授業などを行ったことを紹介。「自分らで作ったものを直接、お客さんに渡す重要性を実感している。女性が農業を通じ輝くことで素晴らしい農業になる」と話した。

帯広畜産大学4年生の戸島彩良さん(21)は、代表を務めた同大アグリサークル「あぐり十勝」について報告した。生産者との意見交換、生産者との収穫感謝祭の運営企画、十勝の食材を活用したメニュー開発、マルシェに参加。熱い思いを持つ十勝の生産者がいることを知り、「私たちのような生産者と消費者を知る人が両者の懸け橋になれば」と述べた。

掲載日:2017/12/07(木) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道