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女性の力で活性化を 札幌で農村シンポ/道農政事務所と道開発局

2018.01.17

北海道農政事務所と北海道開発局は15日、札幌市で農村活性化シンポジウムを開いた。地域で活動する女性農業者の講演などを通じ、農業や農村の活性化に女性の力を生かす方法を探った。市民ら約130人が参加した。

福岡県の農産物直売店「ぶどう畑」の新開玉子代表は、農家に嫁いだ女性6人で事業を軌道に乗せた経験を話した。周囲が反対する中、野菜の販売などで資本金1260万円をため、12年半の準備期間を経て1999年に開業。店舗で農産物や総菜を販売し、水耕栽培の自社農場も持つ。

新開代表は「女性が意見を言いやすい仕組み、農業をやりたい人がやれる仕組みを作らないと農業人口は増えない」と指摘。女性スタッフらの独立就農を見据え「『お父さんの給料を当てにしなくても、私がハワイに連れて行く』という女性を育てたい」と話した。

パネルディスカッションでは、北海道大学大学院の小林国之准教授をコーディネーターに、道内の女性農業者らが登壇。留萌管内苫前町の酪農家・伊藤まち子さんは、女性農業者グループ「モーモーみるく倶楽部(クラブ)」で食育などに取り組む。女性を組織の役員などに登用するときは「ただ組み込むのではなく、女性の力を付け登用率が上がるのがベストだ」とした。

十勝管内士幌町で畑作を営む堀田悠希さんは、女性農業者グループ「農と暮らしの委員会」で、就農前のキャリアを生かし活躍する女性農業者が多いと紹介。「そういうロールモデルを作ることで、地域の若い女性が『農業は大変かもしれないが、生きがいがあれば一生続けられる』となっていけばいい」と話した。  

掲載日:2017/12/16(土) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道