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教育旅行 子どもの学びに効果 道、美幌町でフォーラム

2020.03.17

北海道は19日、オホーツク管内美幌町で「道東地域教育旅行推進フォーラムinびほろ」を開いた。道東地域から教育旅行の受け入れに関心がある農業者、農泊を受け入れる団体、行政、JAなどの関係者約60人が参加した。/ オホーツク総合振興局産業振興部の牧野充部長は、「道内では農泊で毎年約1万人の高校生らを受け入れている。道東地域でも拡大に向け、フォーラムを通し推進してほしい」と話した。

十勝管内芽室町で農業を営む黒田栄継さんは、「私が考える教育旅行を受け入れる効果と意義」をテーマに講演した。

黒田さんは発足して11年目になるNPO法人「食の絆を育む会」の理事を務める。「不登校やひきこもりなど、自己肯定感の低下が進む社会で、子どもらの生きる力は、信頼できる大人らのとの関わりやさまざまな経験を重ねていく中で育まれる」と指摘。その上で「こうした経験は、学校や家庭だけで育まれない。社会とのつながりの中で子どもは豊かでたくましく成長する」と話した。「農村は、都会では学びづらい『大事なことは、社会は信じられる存在ということ』を伝えられる、かけがえのない場所」などと訴えた。

名寄市グリーンツーリズム推進協議会の同市営農経営担当の岡村美佳参事は、「協議会の取り組みと役割」を説明。温かく対応する受け入れ農家、その思いを受け取った学生に感謝し、感動しているなどと話した。

津別町グリーンツーリズム推進協議会の川瀬保子副会長は、町の教育旅行の受け入れについて紹介。現在、14戸が「町の応援団になってほしい」と活動していることや運営方法などを説明した。

同育む会事務局の梶川菜々美さんは「教育旅行を体験して」をテーマに語った。子どもらは「こんなおいしい野菜は初めて食べた」など感動の連続で、涙の別れの中、「もう一つの家族・ふるさとができた」「仕事に就く意味を教わった」などの感想を紹介した。

質疑と意見交換で、雄武町の石井友臧町長は、おうむ夢プロジェクトで子どもらに夢と郷育(きょういく)を進めるため、地元の生徒や東京都の塾生を迎えサマースクールなどを開いていることを紹介。「各関係団体と連携し、町づくりは人づくりと考え、発展させたい」と話した。

掲載日:2020/02/25(火) 日本農業新聞 朝刊 ワイド1北海道