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新型コロナに負けるな 牛乳・乳製品で活力を

2020.04.10

根室、釧路両管内の酪農家で組織する、両地区の酪農対策協議会(酪対)は、高齢者らが利用する介護老人福祉施設など104の施設に、牛乳とヨーグルトを無償提供する。根室管内は25日、釧路管内は4月1日をめどに、10日ごと3回に分けて届ける。新型コロナウイルスに感染すると症状が重症化しやすいとされる高齢者に栄養と活力を付けてもらおうと準備を進めている。

届け先は特別養護老人ホームやグループホームなどで、根室管内20と釧路管内84の合計104の施設。近くの乳業工場から1リットル入り牛乳1万3000パック と、ヨーグルト(100グラム入り)3000個を無償で配る。

数量は施設の利用定員を基に割り出した。釧路管内は牛乳3280パックを3回。根室管内は施設の希望に応じて牛乳1000パック とヨーグルト1400個をそれぞれ3回提供する。

釧路管内は、釧路市の長生園指定特定施設入居者生活介護事業所の160人を筆頭に、同管内弟子屈町のJA北海道厚生連特別養護老人ホーム摩周の100人ら合計3280人。根室管内は、標津町の特別養護老人ホーム標津はまなす苑や中標津町の特定施設入居者生活介護つなぐなど、20施設の約1000人に届ける。

両地区の酪対は、1年を通して取り組む牛乳消費拡大運動の中に、今回の新型コロナウイルスに対応する「緊急牛乳消費拡大対策」を設けて、それぞれ300万円を計上した。社会福祉の観点から酪農専業地帯が支援できる範囲で、介護老人福祉施設などへの無償提供を決めた。

釧路地区酪対の武藤清隆会長(JAくしろ丹頂組合長)は「特に高齢者の罹患(りかん)率が高いことから、栄養豊富な牛乳を飲んで免疫力を高めてほしい」と話す。根室地区酪対の今井和善会長(JA標津組合長)は「牛乳など乳製品の有効性など改めて知ってもらいたいという願いを込めた」と語る。

両地区の酪対は1969年に設立した。酪農家が結集して酪農の振興と諸対策を組織的に推進して、社会的、経済的地位の向上を目指す。

掲載日:2020/ 03/ 19(木) 日本農業新聞 朝刊 ワイド2北海道