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飼料米で乳用雄肥育 北海道上川町のグリーンサポート コープさっぽろと連携

2020.07.17

北海道上川町の肉牛肥育や畑作などを手掛ける(有)グリーンサポートは、乳用雄牛を飼料米で育て、コープさっぽろのブランド「黄金そだち」として販売する。年間に320頭余りを同コープに仕向ける。牛肉は環太平洋連携協定(TPP)や日米貿易協定などで輸入関税が下がり、特に乳用種は海外との競合が厳しくなっている。生産者は販路の確保を輸入への対抗策とし、同コープは食料自給率の向上につながると評価。双方が連携する。

同社は12の生産者・組織で構成し、JA上川中央も出資する。肉牛はコントラクター(農作業受託)、畑作と並ぶ主要事業の一つ。約680頭を肥育し、うちホルスタイン種の雄が450~460頭を占める。

ブランド化を目指し、当初はアンガス種を飼育。その後、町内の酪農家が生産するホルスタイン種に切り替えた。非遺伝子組み換え(GM)飼料などで育ててきたがコスト高で断念。3年ほど前から飼料用米を与え、差別化している。

子牛の導入から飼育、出荷まで、ほとんど町内で完結させる。

町内の4戸の酪農家で生まれたホル雄などを購入し、生後7、8カ月まで生産者が育て、その後は同社の牧場で肥育。19~21カ月齢をめどに出荷する。

コープさっぽろは地産地消の推進、食料自給率の向上を目指し、国産飼料用米で育てた畜産物を「黄金そだち」としてブランド化。現在、牛乳や豚肉、卵を販売する。牛肉では同社の取り組みを評価し、「黄金そだちの大雪高原牛」としてラインアップする。

グリーンサポートの藤田輝雄代表は「コープさっぽろとの連携で売り先が見えた」と話す。コープ組合員を対象に学習会を開くなど理解促進に力を入れ「海外産と違う個性で消費者から選ばれる肉にしたい」と強調する。

取引価格は、生産者が再生産できる下限を設け、市場の動向に即して決めている。新型コロナウイルス禍で肉牛の価格が下がり、経営を圧迫しているが、藤田代表は「これまで通り、こだわりの肥育を続けていく」と言い切る。

コープさっぽろは「コロナの影響で日本への輸出が難しい国もある。地産地消を進めていく」と話す。

掲載日:2020/ 06/ 17(水) 日本農業新聞 朝刊 流通経済