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食農教育 児童主体に JA中標津青年部

2020.07.17

根室管内のJA中標津青年部が組織する食農教育委員会は、中標津町立丸山小学校の児童を対象に野菜作りを支援した。新型コロナウイルス感染予防に配慮しながら、バレイショやカボチャ、ピーマンなど13種類の苗や種を畑に植え付けた。コロナ禍で、同校では運動会や発表会が中止。出来秋まで週1度の見守りが、児童らにとって唯一のイベントになった。/ 青年部と同校の関わりは10年以上になる。しばらくバレイショなどを植え付け、出来秋の収穫を目的としていたが、同校は昨年から指導方針を転換。児童が育てたい野菜を植え付け、「植物の成長を見守る」という主体的な学習法を採用した。

同校の中川律子主幹教諭は「全て児童が主役で、失敗も食育。土をいじり、多くの人と関わり生育を見守ることが目的」と、つまずきから学ぶ教育的な効果を語った。

15日は同校1、3、5年生の150人が1時間半ほど作業した。一定の間隔を保ち、マスク着用で作業を進めた。「密状態」を避けるため2日間に分けて行い、2、4、6年生は別の日に行った。昨年は高学年が低学年に教えながら種まきをするなど、児童の間で交流が芽生えたという。

畑は、道立ゆめの森公園に隣接する町有地の約13アール。同委員会の青年部員が整地し、1年生の畝立ては部員が行った。鹿など野生動物の被害を防ぐため、酪農家の部員が電気柵を無償で提供した。

2年生からは児童が事前に学んだそれぞれの方法で作業。3年生が考えたニンジンの播種(はしゅ)床は指1本が入るほどの深さに種子をまいた。

6年生は「豆もやし」が成長するとエダマメになることを確かめようと、教室で育てたエダマメの苗も植え、両者を比較する。

同委員会の名越幸治委員長は「土を触り育て方や成長を楽しみながら学んでほしい」と話した。

掲載日:2020/ 06/ 24(水) 日本農業新聞 朝刊 ワイド2北海道