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堆肥発電スタート 興部町の酪農家会社 消化液も使い経費減

2017.01.17

オホーツク管内興部町北興地区の酪農家でつくる会社・オコッペバイオエナジーは、11月からバイオガス発電施設の稼働を始めた。酪農家は、同町が営むバイオガスプラントに堆肥を供給し、製造されたガスを使って発電する。副産物も活用できるため、経費節減などに期待している。町も、プラントを酪農の発展などに生かしたい考えだ。  酪農家6戸が、町営の「興部北興バイオガスプラント」に堆肥を供給する。同プラントは、成牛560頭分の堆肥を受け入れられる。ガスは同社が全量買い取り、施設で発電して北海道電力に売電する。発電機1基で、出力は170キロワット。

ガス発生後に同プラントから出る消化液も、酪農家が利用する。同プラントの固液分離室で固形物と搾液に分け、固形物は敷料に活用。搾液は、殺菌槽で殺菌し、安全な液肥として使う。

液肥を利用する農家は地区内に分散しているため、2カ所のサテライト貯蔵槽を設けて移送する。液肥はほぼ無臭で、雑草の種子も混入していない。植生改善や経費節減につながるという。

同社代表の森田泰徳さんは「雑草処理のため除草剤を使っていたが、今後はコスト削減ができる。良質な牧草を生産し、所得向上につなげたい」と期待を寄せる。

同プラントは11月29日に落成した。落成式には、硲一寿町長やJA北オホーツクの吉田隆好組合長ら約50人が出席。硲町長は「興部町のバイオマス事業のスタートだ。エネルギーの地産地消、新たな産業の創設に向けまい進したい」と意欲を示した。

掲載日:2016/12/05(月) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道