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生徒が先生 広がる輪 幼稚園から一貫で 地域一体の教育モデルに 中標津農高「食育学校」

2017.03.22

根室管内中標津町の中標津農業高校食品ビジネス科マネージメント研究班の生徒は、「計根別食育学校」を通じ、食の大切さを伝え続けている。教員主導でなく、高校生が運営するのが特徴で、子どもに農と食の大切さを学んでもらうのが目的。学校を超えるつながりづくりや、農家との連携は、教育現場やJA活動のモデルとして、年々評価が高まっている。

同食育学校は2006年に開校した。先生役は同研究班11人の生徒だ。

同町計根別地区は、人口約1000人。幼稚園から高校まであり、学校間の連携は容易だ。生徒は幼稚園や中学校、児童館などにも出向いており、これまで約900人が食を学んだ。同高校の志賀聡校長は「有数の食料生産基地で育ち、農と食を学ぶ生徒自身ができることを考えた」と開校の経緯を語る。

幼稚園児から中学生に合わせ、生徒が授業内容を企画する。園児にはハート型の「おもしろキュウリ」、トマトで作った「トマトンネル」で、感動と驚きを引き出した。小学生は農作物を栽培する。少数の計算、単位の勉強など、他の教科とリンクさせて学習を深めた。

中学生は学年ごとに酪農、食肉加工などをテーマにした。2年生の「命をいただく」授業は、ソーセージの製造を実習し、命の重さを体感した。地域の子どもが会員の酪農啓発クラブJAけねべつJr(ジュニア)ホルスタインクラブと連携するなど、活動の輪を広げている。

同校は総務省の2016年度ふるさとづくり大賞で団体賞を受賞するなど、注目を集めている。同高校マネージメント研究班の山崎あみさん(2年生)は「先輩の築いた食育学校をもっと知ってほしい」と話す。

掲載日:2017/02/21(火) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道