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キクイモ特産化 加速 甘く香ばしく チップスやパウダーも/釧路市音別町

2017.04.18

釧路市音別町で、キクイモを特産化する動きが加速している。スープやパンなどに向く甘味と香ばしさが特徴で、血糖値や腸内環境を改善する働きで健康食品としても注目を集める。同町の瀬戸建設が1.8ヘクタールで作付けする。大手スーパーなどに販売。同市のレストランでも使われる。加工品を製造する設備も整備し、パウダーやチップスの販売にも乗りだしている。

・腸内環境改善にも 地元シェフ太鼓判

キクイモに豊富に含まれる「イヌリン」は、血糖値の上昇を防ぐ働きがあり、糖尿病の予防や改善に役立つとされる。

同社は2013年から生産を始めた。本業の公共事業以外での収益事業として手掛ける。近隣農家から芋を譲ってもらい、増やしながら栽培。現在は生産を一手に担っている。

5月に作付けし、11月ごろに収穫する。収穫はほぼ手作業。掘らずに次の秋まで寝かせる芋もある。16年は3.5トンを掘った。釧路管内のスーパーなどで販売し、直接取引する業者も増えている。

15年には加工設備を新設した。そのまま食べられる「チップス」と、粉末状で飲み物などに入れて楽しめる「パウダー」の2種類を製造できる。白糠町の道の駅「しらぬか恋問」と釧路市阿寒町の「阿寒マルシェ」、鶴居村の「つるぼーの家」などで販売している。

釧路市内のレストランの食材としても存在感を出している。フレンチやイタリアンでは一般的な食材で、同市のフレンチレストラン「イオマンテ」の舟崎一馬シェフが、音別町の農家との親交をきっかけに、同町での生産拡大につなげた。

舟崎シェフは「機能性もいいが、一つのおいしい食材として魅力がある」と語る。「スープにするとトウモロコシとゴボウをいいとこ取りしたような甘味と香ばしさが生きる」と話す。同店ではポタージュやパン、クッキーに使っている。

掲載日:2017/03/28(火) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道