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夢のチーズ工房開店 家族経営 地元に密着 長万部町川瀬さん一家

2017.05.22

渡島管内長万部町の川瀬牧場は23日、搾りたての自家生乳を使ったナチュラルチーズとジェラートを販売する「川瀬チーズ工房」を同町に開いた。家族一丸で牧場から工房までを運営。モッツァレラやブランなどのチーズや、季節の果実などを使った6種類のジェラートをそろえる。オープン初日は、開店前から長い列ができ、にぎわった。

同牧場は乳牛85頭を飼養し、年間550トンの生乳を出荷する。代表の川瀬昭市さん(63)は「自前の工房を持つことは、長年の夢だった」と話す。

昨年9月、町内初となる六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受け、第一歩を踏み出した。制度融資と自己資金合わせて約6000万円をかけ、住宅街にあるコンビニエンスストア跡を改築。チーズ熟成機やアイスクリームフリーザーなどを導入した。

昭市代表の下、長男の直人さん(39)が牧場、次男の昭人さん(35)が工房を担当する。

昭人さんは酪農学園大学を卒業後、タカナシ乳業で10年間、営業と製品製造を担当した。工房立ち上げに向け3年前から昨年8月まで、十勝管内新得町の共働学舎新得農場でチーズ造りの腕を磨いた。

店舗は昭人さんと妻の美和さん(34)が主に運営。母の喜美子さん、直人さんの妻・紀恵さん(41)も手伝う家族の一丸体制だ。

チーズは当面、フレッシュタイプが中心。味が濃厚な長期熟成タイプは、6月以降の販売を予定している。

ジェラートは「長万部ミルク」を中心にフレッシュチーズ、いちごミルクなど、季節の果実や野菜をふんだんに使用する。

いちごミルクのジェラートを食べた篠田恵美子さん(68)は「味が濃くてとってもおいしい。毎日でも食べたい」と笑顔を見せていた。

昭市代表は「地元の人々や観光客に愛される工房を目指したい」と意気込みを語る。

営業は午前11時~午後5時。火曜定休。

掲載日:2017/04/29(土) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道