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“和菓子屋のあんぱん”発売 オール地元産強調 小豆、小麦は酪農家が生産 中標津町の企業が技術結集

2017.06.23

根室管内で「オール中標津」の商品化を目指す老舗菓子店とパン工房が、地元酪農家が生産した小豆と小麦を活用して「中標津あんぱん」を開発した。焼き上げたパンの表面に小豆ようかんをコーティング。風味豊かな「羊羹(ようかん)あんぱん」が完成した。酪農家の「中標津の農業を地域文化として発展させたい」という思いを受けて3店主が形にした。「パン店のアンパン」とはひと味異なる“和菓子屋のあんぱん”に、地元住民らの関心が集まりそうだ。

21日に発売した。パンは「つぶあん」「小倉クリーム」の2種類。ラベルは「ALL NAKASHIBETSU(オール中標津)」を強調した。どちらも1個230円。取扱店は「菓子司はせ川」「パン工房ピエール」など、町内の3店舗。1日に100個、2種類を提供する。同町産の小豆がなくなり次第、製造を終了する。

地元企業を巻き込んだ取り組みに、技術とブランド力が結集した。原料の小麦「春よ恋」と小豆「きたろまん」は、同町で酪農を営む希望農場のものを100%使用。パンに詰めるあんと、ようかんは、同町でも老舗の標津羊羹本舗が製造する。パンも、同町で65年の歴史を誇る万両屋が焼き上げた。パッケージも、雨宮印刷が担当。ラベルデザインにも高級感を持たせた。

同農場が初めて挑戦した小豆の作付けは、同管内では珍しいという。あんぱんに使う小豆は、昨年10月に収穫した。同農場の佐々木大輔代表は「小豆の作付けは、昨年の2倍の2ヘクタールにする」と語る。標津羊羹本舗の長谷川淳副社長は「それぞれのもうけは薄いが、地域を元気にする思いは同じ」と話していた。

掲載日:2017/05/24(水) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道