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エネルギー循環へ バイオガスで発電・供給/JA上士幌町、町、北海道ガスなど5者で協定

2017.10.24

十勝管内上士幌町は4日、同町で「上士幌町エネルギー地産地消のまちづくりに関する連携協定」の締結調印式を行った。町、JA上士幌町、上士幌町資源循環センター、ドリームヒル、北海道ガスが参加する。5年以内に「地域エネルギー会社」を設立。バイオガスプラントで発電した電力の地域内供給の他、排熱や余剰ガスを活用し、新たな事業を展開し地域発展を目指す。

同JAは2018年度を目標としていた出荷乳量10万トンを3年前倒しで達成。そのため、家畜ふん尿の適正処理を進めることで、さらなる規模拡大を支援するためにバイオガスプラントの設置を決めた。1月にはJA、酪農・畜産農家、建設業者が出資し、上士幌町資源循環センターを立ち上げた。12月完成を目指し、集中型3基を建設中だ。

同JAの小椋茂敏組合長は「電気、ガス、熱を活用し、新たな作物やJA施設での活用を検討している。循環型農業の確立はJAとしての大きな使命」と期待する。

道内で最大出荷乳量を誇るドリームヒルでも、個別施設の建設を計画している。同町がこの他に2基を建設。合わせて6基の設置を計画する。これらのプラントで町内の総電力を上回る試算だ。

ドリームヒルの小椋幸男代表は「酪農業の新たな形態をつくり、夢を持つ若者や海外研修生の受け入れにつながるよう頑張りたい」と述べた。同センターの高木聰代表は「連携の一翼として町の豊かな資源を活用したい」と話す。

新会社は電力の売買をはじめ、エネルギーを地産地消するためのエネルギーマネジメントシステムを構築していく。中心的な役割を担う北海道ガスの大槻博社長は「電気の融通など、新たなビジネスチャンスにもつながる。技術貢献を通じ地域を元気にしたい」と述べた。

竹中貢町長は「エネルギーの自給などを通じ、地域の付加価値向上につなげ、地方創生の起爆剤にしたい」と話す。

掲載日:2017/09/09(土) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2海道