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若者視点で地域活性 大学生に第二の故郷 村内に住み込み農業インターン 更別村の地域住民組織が受け入れ

2017.12.15

大学生に第二の故郷をつくってもらおう――。十勝管内更別村の地域住民組織「S&C更別村協議会」は、道内の大学生を受け入れ、地域活性化に結び付けようと奮闘している。学生らは夏休み中に村内施設に住み込みで、農業インターンなどに参加し、村の基幹産業である農業を学ぶ。今年は商品化も見据えて加工品を開発し、村内の祭りで振る舞った。将来的には、村の農業を担う人材になってもらいたいと期待を込める。

「S&C更別村協議会」は2015年に設立。今年は畑作農家3人を含む10人で構成する。農家は夏の農繁期の人手不足を、大学生の農業研修によって解消。学生は、最長3週間滞在し、農業研修の他、盆踊り大会などの村の行事にも参加し、同村の文化を学ぶ。協議会が学生たちの交通費や家賃、食費などの滞在費を負担し、学生は無料で研修を受けられる仕組みだ。

 今年までに北海道大学や酪農学園大学、帯広畜産大学の学生ら延べ28人が参加した。協議会長を務める畑作農家、井脇健治さん(60)は「更別村の良さをもっと知ってほしいと始めた。貴重な人手な上、村の魅力を見つけてくれる」と説明する。

若者ならではの視点で、村の食材を使ってレシピを開発するなど、交流により村の魅力が高まると期待する。今後について「作業だけでなく交流も充実させていかなければ」と展望。畑作物に関する学習など、食育面の充実を図る。

今年は、学生らが村の新たな加工品の商品化を見据えて活動。村産食材を使ったポトフを考案し、10月下旬に開かれた村の祭りで販売した。学生代表で酪農学園大学2年の武川桃佳さん(19)は「バレイショの収穫を手伝い、いい経験ができた。今後も農業に関わり続けたい」と意気込みを述べた。  

掲載日:2017/11/24(金) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道