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高校敷地内に加工所 “協働”次世代へ継承期待 北海道・JAきたそらち 生徒と女性部が6次化

2018.02.22

北海道のJAきたそらちは地元の高校敷地内に加工施設をつくり、生徒らの発想を取り入れた6次産業化商品の開発に乗り出している。商品開発はJA女性部員と高校生が主導。まずはみそ味のアイスクリーム販売の計画を進める。地域に根差した“協働”を通じ、次世代へのアピールも試みながら、農業者の所得向上を図っていく。

高校敷地内にJAが加工施設をつくるのは珍しい。連携するのは、全国に1万人以上の生徒がいる広域通信制高校のクラーク記念国際高校。食育などの交流を強化しようと、昨年3月末に深川市にある同校北海道本校の敷地内に約210平方メートルの加工施設を建設した。生産者らがみそや豆腐などを加工する他、食育活動の拠点とする。

商品開発は、JA納内加工グループや女性部納内支部に所属する生産者らと、同校フードサイエンスゼミの生徒が進める。会合を重ね、新商品を検討してきた。第1弾として今年中にも、みそ味のアイスクリームをつくる予定。パッケージのデザインなどで高校生の発想を取り入れる計画だ。

昨年9月には今後発売を目指すトマトジュース、11月には豆腐作りを加工場で実施。トマトジュース作りでは、高校生に味を確認してもらい、塩分量などを決める際の参考にする。

JA深川支所の中川鉱一支所長は「所得向上に向けて、6次化の取り組みが重要。若い人の意見や感覚を取り入れたい」と意気込む。加工施設建設には農林中央金庫が拠出した「農林水産業みらい基金」の助成を活用。同基金では「高校の敷地内にJA加工所をつくる珍しい取り組み。農業の次世代への継承につながる」と期待する。

同校との連携は生徒の就職サポートにも広がっており、JA職員が生徒にJAの仕事内容や地域農業を紹介する講習も実施。JAを就職先に選んだ生徒もいるという。

掲載日:2018/01/27(土) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:JAP007中面