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農業の担い手町挙げて育成 町外から研修生4人 交流センター開所 先進技術の試験導入も/鷹栖町

2018.05.22

上川管内鷹栖町で4月上旬、町の基幹産業である農業の担い手確保や育成を目的とした町営の農業交流センター「あったかファーム」が開所した。農家OB、普及センターOBらが就農希望者を対象に講習などを開く他、葉物野菜の冬期無加温栽培研究やICT(情報通信技術)農業の試験導入、農育・食育活動に向けた栽培も手掛ける。本年度は町外出身者4人が研修生として入所し、理想の農業経営に向けて意気込んでいる。

町の所有地約1・4ヘクタールに平屋建ての事務所の他、ビニールハウス6棟(240平方メートル5棟、360平方メートル1棟)を備える。建設費は基盤整備費を含め、約8000万円に上る。

研修生は1年間同ファームで農業の基礎を学んだ後、町内の農家で研修を積み、3年目の町内就農を目指す。研修生の瀬尾大樹さん(28)は「農業に興味のない人が興味を持てるような農業経営ができれば」と意気込みを語る。同町は来年度以降、毎年3人の研修生を募集する予定だ。

大型ハウスでは、町で生産の少ない寒締めホウレンソウ、小松菜などの葉物野菜の冬期無加温栽培研究、ICT農業の試験導入などに取り組む。 農育・食育を進めるため農業体験の他、露地栽培で保育園や学校給食で使用する作物を栽培する。

同町内の農家は過去10年で約100戸減少しており、担い手の育成・確保は同町農業ビジョンの重点事項の一つ。2017年1月に後継者のいない60歳以上の農家約70件にアンケート調査を実施した結果、約15件の農家が第三者経営継承を理解すると回答した。同年8月には、町と7戸の農家で「受け入れ農家協議会」を立ち上げ支援体制を整えている。

掲載日:2018/04/30(月) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道