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地場産業振興へ 担い手育成の拠点完成 町外含め人材募る 知内町にセンター

2018.05.22

地域産業を担う人材を町外から受け入れる拠点に――と、渡島管内知内町が建設を進めていた、しりうち地域産業担い手センターが完成した。農業、漁業での就業に向けた長期研修(最長2年)、企業や農業法人などでの就業研修(同1年)、各種就業体験や学生インターンシップ(同6カ月)などで活用する。4日、関係者を集めオープニングセレモニーが行われた。

同町は道内一の生産量を誇るニラ、カキの養殖など農漁業が盛ん。しかし、地域の生産年齢人口の減少が著しく、地域産業の維持発展に向け、町外からの移住を含めた担い手の確保が必要と、町が建設に着手した。

施設は木造3階建て、延べ床面積が357平方メートル。町内産カラマツを使ったCLT(直交集成板)パネル工法を採用した。自治体のものとしては全国初の施設という。コミュニティースペースの他、5室(単身用3室、世帯用2室)を備える。各室には生活に必要な家具や家電を備える。1カ月の家賃は水道光熱費込みで世帯用が2万円、単身者用が1万5000円と安く設定した。

オープニングセレモニーで、大野幸孝町長は「担い手確保の拠点として最大限活用したい」とあいさつ。入居者第1号は、札幌市出身の小林智樹さん(27)。婚約者の安藤舞夏さん(30)と2人で、町特産のニラ栽培での新規就農を目指す。

建築会社から転身した小林さんは、昨年11月に札幌市で開かれた移住者フェアで同町を知り、2月に移住。町ニラ生産組合組合長の大嶋貢代表が経営する町内の大嶋農園で研修中だ。研修を共にする安藤さんとは年内に結婚する予定。「ゼロからのスタートだが、5年以内の独立就農を目指し、二人三脚で頑張りたい」と決意を話した。

掲載日:2018/04/10(火) 提供元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道