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大学で出前授業 酪農の世界注目して/JA阿寒青年部

2018.08.31

 釧路管内JA阿寒青年部は9日、釧路公立大学で酪農講座を開き、経済と経営学を学ぶ学生320人(1年生)にJAについてや乳牛の特徴、地域を支える青年部活動などを学生に紹介した。同大学は17日にJA北海道中央会根釧支所、23日には同管内白糠町のチーズ工房「白糠酪恵舎」から講師を招き、JAの役割や農産物への付加価値などをテーマに授業を実施する。地域を支える農業への理解を深めてもらう考えだ。

 3年前、青年部の出前授業から始まった講座は、活動の輪を広げている。これまで延べ1000人の学生に、基幹産業の農業を支える青年部員らの思いを伝えてきた。青年部の大友裕介部長は「少しでも農業に関心を持ってもらうきっかけになってほしい」と期待を寄せる。

 講義では巨大スクリーンに子牛が生まれる場面が動画で映し出されると、講堂内は静まり、学生は食い入るように見詰めていた。また、ロボットによる搾乳や大型機械での牧草収穫の様子も紹介した。受講した朴睦生さんは「酪農の世界を垣間見ることができた。農業に関心を持つ良い機会になった」と話していた。

 出席した学生の5割は道外出身者。学生は「この地域は地震などが多い。生産現場で災害対策など考えているか」「酪農家の収入」「休みはあるのか」「どこで牛に会えるのか」など、さまざまな質問・疑問点を投げかけた。

 経済学部の神野照敏教授は「地元の経済活動を知って学ぶことが、高校の経済学と大学の経済学をつなぐきっかけになる」と講座の狙いを語る。

 同青年部はこの講座を皮切りに今年度、釧路市の小学校4校の3、4年生を対象にも出前授業を行い、農業を知ってもらう活動にも力を入れる。

掲載日:2018/07/14(土) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド2北海道