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上川産酒米振興へ 企業・行政と協議会設立/ホクレン旭川支所

2018.10.01

上川管内のホクレン旭川支所は、8月末に「上川地区酒米生産協議会」を立ち上げる。同管内は北海道内有数の酒造好適米産地。各JAでも独自ブランドの日本酒を製造・販売する。同協議会はJA、酒造会社、行政の関係機関などが参加。各産地の栽培技術や日本酒の品質向上を一体で進め、販路拡大と産地振興につなげていく。

同協議会の構成団体は旭川市、上川町の酒造会社の杜氏(とうじ)、生産者、管内の11JA、上川総合振興局、道総研・上川農業試験場、上川農業改良普及センター、上川生産連、JA北海道中央会旭川支所、上川地区米麦改良協会などを予定する。

ホクレン旭川支所の菊地修米穀課長は「協議会の立ち上げで、管内全体の酒造好適米の品質向上を図り、産地の地位確立を目指したい」と意気込みを語る。

管内の酒造好適米の作付面積(2018年産)は全道の約28%を占める。管内11JAで約108ヘクタール栽培。「吟風」394トン、「彗星」154トン、「きたしずく」70トンを予定する。

酒造好適米の生産は1998年にスタート。その後、品種改良が進み2000年に心白発生率の高い「吟風」の誕生から、道産酒造好適米が見直されてきた。主食用米の食味評価の上昇、生産者の生産技術の向上で、酒造好適米の評価も年々上昇、地産地消の推進運動もあり、酒造会社も地元酒米を原料とした製造に踏み出した。

同管内では主に、旭川市内の老舗酒造会社3社を中心に、JAあさひかわ「北の稲穂」「あさひかわ」、JA東旭川「開拓魂」、JA東神楽「風のささやき」、JA上川中央「ふしこ」など、100%JA産酒造好適米を使用した日本酒が造られている。JAでは杜氏を招いた田植え、稲刈り体験を開き、意見交換会などで杜氏が求める酒造好適米の品質を聞く情報交換もしている。

協議会ではこうした取り組みを全体に広げ、情報共有していく。さらに、酒店、飲食店の団体を段階的にメンバーを拡大し、地域振興につなげる考えだ。

掲載日:2018/08/16(木) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道