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中学校のチャレンジ活動に協賛 食育活動の一環として「100円あさごはん提供/JAびばい

2016.08.12

朝ご飯を食べなかったり、コンビニの総菜などを買ってきて一人で食事する子どもたちを支えようと、各地のJAが動きだした。地域貢献の一環として地場産の野菜や加工品を提供し、JA女性部メンバーらが調理を担う。地域の課題解決に一役買っている。

「100円朝ご飯」提供 北海道びばい

北海道のJAびばいは、美唄市の美唄中学校で始まった「美中チャレンジ早寝早起き朝ごはん」活動に賛同、食材はJAと農家が無償で提供、調理はJA女性部シルバー部会2人と事務局のJA職員が担っている。

同中学校では近年、朝ご飯を食べずに登校する生徒が増えていることから、健康面への影響を心配した市教委と対応策を検討。チャレンジ活動の一つとして提案されたのが、100円で食べられる朝ご飯の提供だった。

試験的な取り組みとしてJAに協力依頼したところ「食育活動の一環となり、朝ご飯を食べる習慣が根付き、米の消費減退に歯止めがかかるきっかけになる」と応じた。

6月下旬、市内の児童館で初めて開かれた100円朝食を食べに来た生徒は4人。メニューは美唄特産のアスパラガスをゆでて、豚肉のしょうが焼きを添えた9品。ご飯はJAブランド「雪蔵工房おぼろづき」、みそ汁もJAブランドの「びばいのてしごと味噌(みそ)」を使った。トマトなどの野菜は全て農家が無償で提供した。

JAは「次世代を担う子どもたちの食生活を見直すことが、将来の農業を支える力になる」(企画相談課)と期待を込める。

同中学校では「一日の原動力となる『100円朝ごはん』を、生徒たちのためにも続けていきたい」としている。今後も毎月1回、第3木曜日の登校前(午前7時から)に児童館で実施する。対象は同中学校の生徒とその弟と妹たちで、参加費は同じく1人100円とする。(びばい)

東京中央 孤食解消へチーム

「孤食」の子どもたちを支えようとJA東京中央も協力を買って出た。東京都世田谷区立喜多見児童館が始めた「じどうかん食堂」で、JAは地元の野菜「せたがやそだち」を提供。調理はJA女性部員を含め、地域の母親ら20人がボランティアで集まって「キッチンチーム」を結成した。

6月中旬、初めて開いた食堂には94人が参加した。メニューはドライカレー。参加者は費用の代わりに米1合を持ち寄り、JAがニンジンやタマネギ、ジャガイモ、ナスなどを提供した。

参加した子どもたちは、周りの人たちと話しながら、楽しそうにドライカレーをほお張った。

食堂は今後も8、9、11月と来年2、3月に開催する。JAも、都市農業の重要性や地産地消のPR、地域貢献につながるとして活動に賛同、野菜の提供などで協力していく考えだ。

児童館の山田勝政館長は「地域は家族。児童館に集まってコミュニケーションをとりながら、大家族になれる関係を築いていきたい」と話す。(東京中央)

掲載日:2016/07/18(月) 掲載元:日本農業新聞 朝刊 掲載面:地方社会12版遅