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食産業 担い手育成へ 大学生に農業体験 道経連と農協観光など連携

2018.11.01

北海道経済連合会(道経連)は8月末、農協観光やJAグループ北海道と連携し、道内で食を学ぶ大学生が農業の現場を巡るツアーを開いた。食に関連する産業の担い手を育てる事業の一環で、農業の企画は初めて。4大学の学生15人が参加し、石狩地方の畑やJA施設などを訪ねた。野菜収穫などを体験し、食に欠かせない農業への理解を深めた。

ツアーは、道経連などが今年から本格的に取り組む学生向けの事業「食wow!!学部(しょくをまなぶ)」の一部。地元の食産業への就職を検討してもらうことなどを目的に、企業の講演や商談会見学などを通年で催す。道内5大学で希望者を募り、3年生を中心に148人が参加している。今回、学生への事前調査で農業への関心が高いことが分かり、農協観光などと連携したツアーが実現した。

江別市の福田農園では、福田憲太さん(35)の指導でブロッコリーの収穫を体験。大きなものを探して取り、包丁で葉などを切り落とした。参加者は、福田さんに栽培の流れや品種、調理法などを尋ね、理解を深めた。

この他に生産者2戸を訪ね、JA道央では選果施設なども見学。農産物の出荷の流れを学んだ。昼食は、地元産野菜を使ったキーマカレーなどを調理した。

天使大学の原田みゆさん(21)は「普段、生産者の姿を知る機会はない。努力を聞き、食べ物のありがたみを感じた」と話した。

ツアーは、JAグループ北海道が若い世代の農業体験に力を入れていることを受け、農協観光が道経連に相談して実現した。農協観光は「参加者の感想を集め、若い人が関心を持つ体験内容などを探りたい」(北海道統括事業部)とする。

一方、道経連は、食を支える農業を扱うことで、学生の食産業に関する理解をより深いものにしたい考え。「食産業が、農家などさまざまな人の存在で成り立っていることを学んでほしい」(食クラスターグループ)と期待する。

掲載日:2018/09/05(水) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:朝刊中面