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道産米 もっと食べて 食事バランス強調 札幌市でシンポ

2019.04.25

北海道米販売拡大委員会は16日、札幌市で北海道米の消費拡大を目的にシンポジウムを開いた。専門家らがご飯やパン、麺類などの炭水化物や糖類の摂取量を減らす糖質制限の危険性を指摘。米を中心としたバランスの良い食生活の重要性が訴えられた。市民ら230人が参加した。

京都大学の森谷敏夫名誉教授は、糖質制限ダイエットの危険性を指摘した。体内の炭水化物が乏しくなると筋肉からエネルギーを取り出して筋肉量が減少。「標準体重にもかかわらず、体脂肪率が高い『隠れ肥満』となってしまう」と訴え、若年女性を中心にこうした傾向がみられることを示した。

戦後から摂取カロリーは減っている一方、肥満男性が増えているという厚生労働省の統計データを示し、運動量の低下が肥満の要因となっていると分析。運動の必要性を訴えた。

森谷名誉教授は「米を中心としたバランスの良い食事はメタボリックシンドロームや隠れ肥満の改善に効果的」と強調した。

日本健康食育協会の柏原ゆきよ代表理事は、「お米で太るは誤解」と題して講演した。日本人の体質の特徴として、脂質をとると内臓脂肪として蓄えやすいと指摘。食事で摂取する脂質の割合を減らすために「炭水化物を取るべき」と強調。脂質の割合が増える要因として、糖質制限やパン中心の食事などを挙げた。

白米のカロリーの内訳を、炭水化物が92%で脂質はわずか2%と説明。タンパク質の割合は小麦より高いとした。「白米を主体にした食事スタイルは脂質が増えすぎず、消化吸収されやすく、バランスを取りやすい」と訴えた。

掲載日:2019/03/18(月) 掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道