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道産ワイン発展に期待 吉川農相 スマート農業 重要性指摘 北大、道がセミナー

2019.07.10

北海道大学と道は18日、札幌市の同大学で「北海道のワインと農業の未来について」をテーマにセミナーを開いた。道産ワインへの関心が高まる中、学生らにワインや農業について理解を深めてもらうのが目的。同大学の学生や行政関係者ら約150人が参加した。同大学教授が道産ワインの可能性について講演した他、吉川貴盛農相が、日本農業の現状や課題解決に向けスマート農業の重要性を指摘した。

同大学大学院農学研究院・大学院国際食資源学院・国際連携研究教育局の曾根輝雄教授は、北海道は日本最大のワイン産地としてのポテンシャルがあると強調。地理的表示(GI)保護制度で「北海道」が認定されたことも追い風になっているとした。

北海道は世界的にも寒冷地のワイン産地になっており、代表品種として白ワインの「ケルナー」や赤ワインの「ツヴァイゲルト」を紹介。伸びている品種として「ピノノワール」を挙げ、「温暖化の影響で栽培適地になってきている」と話した。

産地振興として道と連携し「北海道ワインアカデミー」を開き栽培、醸造、マーケティングなど、ワインに関する幅広い知識を持つ人材育成に取り組んでいるとした。さらに、生産者と大学、研究機関との連携や地域と連携した教育研究拠点、ブドウやワインの研究コンソーシアムの設立を提起した。

吉川農相は担い手不足や高齢化、農地減少など日本農業の現状を紹介。一方で、輸出が伸びていることや49歳以下のの新規就農者が増えていることを話した。スマート農業の重要性も挙げ、同大学の先駆的な取り組みを評価した。

また、新潟市で開かれた20カ国・地域(G20)農相会合にも触れ、スマート農業の推進の他、フードバリューチェーンへの着目、国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた対応などに取り組む必要性を共有したことを紹介した。

掲載日:2019/05/20(月)  掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道