JAグループ北海道

食と農でつながるニュース

地場産定着へ“結党” ヨーグルト応援 一致団結 党員100店へ地産地消推進/浜中町・おおともチーズ工房

2019.07.10

釧路管内浜中町のおおともチーズ工房は、地場産ヨーグルトを定着させようと「地元応援!ヨーグル党」を結成した。根室市と釧路市を結ぶ国道沿いに配送ルートを設定。ルートを単純化することで輸送コストを抑え、低廉な価格で観光シーズンに備える。隣町厚岸町の他、釧路町や釧路市の商業施設にミニのぼりと専用冷蔵庫を配置した。「ヨーグル党」の党員(加盟店)を100店舗にまで増やし、地産地消を推進する構えだ。

同党は今年1月に結党した。党首は同工房の代表である大友孝一さん(41)が務める。現在、「党員」は10人だ。党員の店内には、販売コーナーを目立たせる高さ30センチほどのミニのぼりを立て、専用の小型冷蔵庫を提供するなど、商品の独自色を打ち出す。

同工房は1999年に創業した。主力商品はチーズ類。フランスのミモレットをモデルにしたセミハードタイプに加え、カチョカバロや裂けるチーズなど、ナチュラル系がそろう。2017年、初めてヨーグルトを手掛けた。マイルドな飲むヨーグルトにこだわり「Drink Yogurt(ドリンクヨーグルト)」を商品化した。製法は山形県のヨーグルト工房鳥海で学び、甘酸っぱく濃厚な味わいを自家産の生乳で再現した。

生乳は大友代表の父親・誠さん(70)夫妻と牧場スタッフが搾る生乳を利用する。「酪農の基本は土づくり」と語る誠さん。「土壌中の微生物が活性化することで、ミネラルバランスなどが整い、土が軟らかくなる」と土と牧草の好循環を強調する。牛は5〜10月まで、搾乳時間以外は昼夜放牧する。冬期間は牧草を乳酸発酵させたサイレージを与え、ストレスの少ない住環境を整える。

工房は年間180トンの生乳から約18トンのチーズなどを製造する。工房での販売に加え、年間約150日は国内デパートなどの催事場に出向く。昨年初めて、沖縄県に出店して北海道酪農をPRした。大友代表は「国外での催事は難しいが、機会があれば対応したい」と販路拡大に意欲を示す。

掲載日:2019/05/15(水)  掲載元:日本農業新聞 掲載面:ワイド1北海道