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クイズ、観察会、昆虫採取…“田んぼの校長”価値発信に情熱 当麻町の舟山賢治さん

2020.11.17

上川管内のJA当麻の生産者、舟山賢治さん(39)は、当麻町の食育の拠点「田んぼの学校」で子どもたちに米の魅力を伝えている。稲の生育や田んぼの環境を写真に撮り続け、クイズや観察会などいろいろな方法で水田農業の役割や稲作の大変さ、価値を発信。子どもたちの“米博士”“田んぼの校長先生”として活躍している。

同町は「田んぼの学校」を2015年に開校。全国初の自治体直営圃場(ほじょう)で、面積は約1.9ヘクタール。町内の小中学校3校の子どもたちが自ら田植え、収穫をした約6・5トンの米で、町内の幼稚園と同3校約430人の学校給食を賄っている。品種は「きたくりん」。他品種に比べ病気に強く、防除回数を減らして栽培をしている。

舟山さんは「田んぼの学校」に使われる稲の育苗、機械による田植え、収穫、日常の管理業務として畦畔(けいはん)の草刈り、病気・虫の発生予察、水管理、開花期、出穂期など成長の記録を写真に撮り続け、「田んぼの教室」に活用。育苗中の苗の観察会、田んぼの昆虫採取、自作のクイズなどあの手この手で、米の理解を深める学習活動に情熱を注ぐ。

舟山さんは「町で子どもたちに会うと、気さくに声を掛けてくれる。田植えや稲刈りも、年々上達しているのが分かる」と、手応えを感じている。

やりがいは、子どもたちの農業への意識を感じた時だ。舟山さんは「学校で将来何になりたいかを聞く授業がある。実家が農家ではない子どもが将来、農業、農業関連の仕事に就きたいと発表するのを聞くと感激する」と笑顔で話す。

2020/ 10/ 22(木) 日本農業新聞 朝刊 ワイド1北海道