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風味を活かす低温殺菌の「稚内牛乳」が好評 JA稚内

2021.05.27

宗谷管内JA稚内の「稚内牛乳」の人気が定着している。低温保持殺菌にこだわり、脂肪球を均質化せずに牛乳の風味を生かす。酪農地帯の特産品としてソフトクリームや飲むヨーグルトなどの乳製品も好評だ。

JA管内では長年、消費地が遠いため生乳の大半が加工原料乳として出荷されていた。地元で地産地消の牛乳を飲用することがなかなかできなかった。2007年、地元の牛乳を多くの人に味わってもらおうと製造・販売したのが「稚内牛乳」だ。観光客や地元の子どもらにも地産地消の牛乳を楽しんでほしいとの産地の願いを込めた。

65度で30分、低温保持殺菌する。製造時間や消費期限の関係から大量生産はできないが、貴重さも売りだ。

ノンホモジナイズド(脂肪球の均質化処理をしない)も大きな特徴の一つ。生乳本来のこくや甘さが味わえさっぱりした飲み口だ。

アイスクリーム、ソフトクリームや「稚内牛乳のむヨーグルト」なども好評。月に1度は地元の学校給食にも提供し、子どもたちに地産地消の牛乳を届ける。地域のイベントでも人気が高く、稚内市で常時購入できる店舗もある。地元消費が中心だが、ふるさと納税の返礼品にもなっていて、インターネットでの販売も受け付ける。

JAの板垣和久組合長は「地元の人、稚内を訪れた人が楽しめる牛乳で、稚内のブランドとなった。多くの人に味わってもらっていてうれしい」と笑顔でPRする。

2021/ 04/ 26(月) 日本農業新聞 朝刊 ワイド1北海道