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牛乳の食育本寄贈 別海町内農協連絡協議会とJA道東あさひ酪農対策協議会

2021.09.22

北海道の酪農地帯、別海町の牧場を舞台にした写真絵本「たいせつなぎゅうにゅう」が誕生した。「いつも飲んでいる牛乳、どうやって作られているの?」という素朴な疑問に答える形で、写真で酪農現場を紹介している。

子育て情報誌などを出版する白泉社(東京)が発刊した。写真は米国・テキサス州生まれの写真家で絵本作家のキッチンミノル氏が撮影。昨年の6、7月にかけてキッチンミノル氏が同町のタンポポ牧場を訪れ、牛舎で寝泊りしながら朝の乳しぼりや牧草刈りなど牧場の毎日を記録した。

本文24ページ。1枚目には「ごぜん4じ30ぷん。たいようが のぼるまえ。ほっかいどうの たんぽぽぼくじょうに あかりがともります」で始まる。

数ページめくると「こうしが おなかの なかに いるみたい。『もうすぐ うまれるよ』と ゆうすけさんは そっと おしえてくれました」とある。ゆうすけさんは同牧場の加藤祐介さん(44)だ。キッチンミノル氏は出産シーンを撮影するために寝ずの番。3日間、その場で過ごしたという。

親牛は、知らない人の気配とカメラのシャッター音が気になり安心して出産できない。加藤さんの「物陰に隠れて撮影してください」の指示で子牛はようやく誕生した。

生まれたばかりの子牛に乳を飲ませ、次の世代につなげる。「こうしのための たいせつな ぎゅうにゅうです」という言葉と写真で、牛乳が飲めるまでの尊い過程をつづった。

当初、同社が発行する子育て情報誌「kodomoe」の付録の冊子としてまとめられた。読者アンケートで「食育にぴったり」「牛乳が苦手な子どもが牛乳を飲むと言い始めた」など子育て世代からの反響が大きいことから、絵本にした。別海町内農協連絡協議会とJA道東あさひ酪農対策協議会が町内の子どもに約1400冊を寄贈するなど、道東の酪農家の間でも大きな話題となっている。

定価は1200円。

2021/ 08/ 25(水) 日本農業新聞 総合社会13版遅