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おこっぺアイスが特産品に定着 JA北オホーツク

2021.11.17

オホーツク管内のJA北オホーツクが製造・販売する「おこっぺアイス」が人気だ。興部町で生産された、製造当日の朝に搾った牛乳で添加物は一切使わずに製品化し、搾りたてのおいしさを楽しめる。誕生して27年、同町の特産品として定着した。

おこっぺアイスは、当時の旧JA興部婦人部の「酪農主産地として生産した牛乳でおいしくて、販売できるものを作りたい」という思いが始まり。

町のオホーツク農業科学研究センターの職員から指導を受けて1年間、加工実習と商品開発を重ねた。1994年に「JAおこっぺ婦人部」という名称のアイスクリームをAコープで販売すると、売れ行きは絶好調。1カ月間に800個を製造しても追いつかないほどだった。

しかし、アイスクリームの需要期と農繁期が重なり、一貫した製造体制が取りにくかったため、翌年に女性部の意志とブランドを旧JA興部が引き継いだ。

JAはアイスクリーム事業を立ち上げ、現在のおこっぺアイスに名称を変えて工場を新設し、製品開発と試作を重ねた。98年に直売店を開設し、バニラとミルク、ミルクソフトクリームの3種類の販売を開始。2012年に旧JAおうむと合併し、JA北オホーツクが発足してからは食育事業にも力を入れ、毎年、学校給食にアイスクリームを無償提供している。

おこっぺアイスは、牛乳の濃厚なこくとさっぱりした甘さが特徴。現在はカップアイスクリームが7種類(ミルクとバニラ、夕張メロン、ハスカップ、抹茶、ココア、チコリの各120ミリリットル、280円)、特製ミルクソフトクリーム(300円)、バニラとチョコ、イチゴのシェイク(各350円)を販売する。

直売店では、カップに入れた特製ミルクソフトクリームにチョコや雪印メグミルク興部工場で製造した練乳などのソースをトッピングした商品(各350円)も提供し、小さな子どもも食べやすいと好評だ。

カップアイスは直売店の他、JAタウンネットで販売し、贈答品としての注文も多い。同町のふるさと納税の返礼品にもなった。

購入客からは、「毎年の旅行で食べるのが楽しみ」「各地のアイスクリームを食べ歩いているが、おこっぺアイスはとてもおいしい」「興部まで行けないので送ってほしい」などのメッセージが届く。

事業を担当するJAの村上博昭営農課長は「素材のおいしさをそのままに─をモットーに安心して食べていただける商品を作っている。興部町にお越しの際は、直売店に立ち寄ってほしい」と話す。

直売店は、オホーツク海ラインを走る国道238号沿い興部市街地のホクレンスタンド横にあり、赤い壁と三角屋根が目印だ。

2021/10/07(木) 日本農業新聞 ワイド1北海道