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小学生に絵本提供で酪農PR JAくしろ丹頂・JA道東あさひ

2021.11.17

・[書評] JA道東あさひ組合長 原井松純 酪農の仕事を写真絵本で 『たいせつなぎゅうにゅう』 キッチンミノル・著

しゃしん絵本作家のキッチンミノル氏にお会いした。JA道東あさひ管内の「たんぽぽ牧場」での1カ月に及ぶ取材を通し、酪農家の生乳生産に携わる日々の暮らしと仕事を小冊子にした方だ。

子育て・育児雑誌「kodomoe(コドモエ)」とじ込み付録「たいせつなぎゅうにゅう」のアンケートでは、リアルな絵本の持つ力に共感した340件ほどの声が寄せられた。大切に飼養している乳牛から搾ったミルクを飲む子らが掲載された各ページを見て、「大人でも勉強になって心を動かされた」「子牛が生まれる場面では感動で涙」「牛乳が苦手な子が毎朝しっかりと飲むようになった」「親子で牧場に行きたい」などの評価を受け、この夏に、ハードカバーの絵本として発刊された。

私たちの「酪農の町 別海町」は1万5000戸の人口のうち、755戸の酪農・畜産農家が、668億円を生産する、全国市町村別農業産出額3位の町。酪農は1戸当たり80ヘクタールの草地に子牛から搾乳牛まで140頭の乳牛を飼養する牧場が展開されている。

牧場の子らは、子牛の哺乳作業などの手伝いもし、酪農を肌で感じているが、農外の子はそうではない。自分たちが住む町の産業を理解してもらうために、JAとして保育園、小中学校にこの本1600部を寄贈した。

わが国の年間生乳生産は北海道416万トン、本州が327万トンであり、飲用需要は400万トン、本州の年間不足分47万トンは北海道から船で関東・関西に送る。釧路港から日立港までは、1000キロを2隻の高速大型船「ホクレン丸」が20時間を要し毎日交互に、ピーク時には1回に1000トン(1リットルパック100万本)の生乳を送っている。

本書では、牛舎での搾乳作業、広い牧草地での収穫風景、子牛の誕生で読者の感動を呼んだ。その北海道の牛乳が、海を渡り都会の子らに飲まれているという、壮大な牛乳の流通も絵本になるよう願っている。
◇出版=白泉社
◇価格=1320円
◇キッチンミノル 米国テキサス州生まれ。しゃしん絵本作家、写真家。18歳の時に、はなし家を目指すも挫折。2005年、写真家・杵島隆氏に褒められて写真家になる。身の回りの面白い事象を多くの人と共有することを目標に企画を発信する。

・酪農の仕事知って 7小学校に絵本贈る JAくしろ丹頂 青年部と女性部

釧路管内JAくしろ丹頂の青年部と女性部は11、12の両日、同管内鶴居村と白糠町、釧路市音別の七つの小学校の児童372人に、牧場を舞台に描いた写真絵本「たいせつなぎゅうにゅう」(白泉社)を寄贈した。同書は、乳しぼりや牧草刈りなど日々の生活ぶりが子どもたちに共感を呼び、牧場への親近感を深めると人気を集めている。

白糠町教育委員会の川島眞澄教育長は「この絵本を読んで同町の基幹産業の一つである酪農に関心を持ち、牛と親しむきっかけになればうれしい」と感謝した。

JA青年部の伊深祐樹副部長は「本来なら牛乳をプレゼントしたい。コロナ禍でもできることを考え写真絵本にした」と語った。

2021/10/12(火) 日本農業新聞 ワイド2北海道
 2021/10/16(土) 日本農業新聞 ワイド1北海道