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厚岸漁協と連携しポンドバター消費拡大 JA釧路太田

2022.03.16

北海道のJA釧路太田は、地元の厚岸漁協などと連携を深め、互いの1次産業を守っている。酪農地帯のJAが乳製品の在庫問題で苦境に立たされていることから、450グラムのポンドバター660個を購入して組合員や職員に配った。さらに異業種にも声を掛け、合わせて1560個の支援の輪を広げた。このことに同JAの徳田善一組合長は「苦しい時にうれしい言葉を掛けてくれた」と感謝し、交流を深めている。

JAは、同漁協を訪れ、川崎一好組合長に感謝状などを手渡した。同漁協は「生乳の需給緩和で酪農家が困窮する事態を静観できない」と、買い支えによる支援を決めた。

川崎組合長は「同じ生ものを扱うが漁業は海に網を入れなければいい。だが牛飼いは毎日搾らなくてはならない」と、1次産業を支える農業と漁業の相互理解を改めて強調した。

昨年末、同漁協を含め地元建設業協会や釧根地区トラック協会厚岸支部など4団体から届いた業務用バターの注文は1560個にまで上った。厚岸町役場や地元商店などからも家庭用(150グラム)バター568個、牛乳贈答券(200円)1100枚という注文も相次いだ。この業務用バターにJA組合員と職員の注文を加えると2290個に上った。バターの製造に必要な生乳の量は約20倍。今回の注文数を生乳に換算すると約2.2トンになる。

需給緩和の影響で春休みの3月にも生乳廃棄が懸念される。そのため早くも同町は1世帯当たり2000円に相当する牛乳贈答券の全戸(約4000戸)配布を決めて3月にも発送する。

厚岸町は人口約9000人。農業と漁業の良好な関係が互いの産業を守っている。

2022/02/24(木)JA