06収穫物の保存方法
保存方法
せっかく収穫した野菜は、できるだけ鮮度を保ちながら長い期間おいしく食べたいものです。
例えば、低温に置くと熱帯原産のため逆に傷んでしまう野菜や、土を洗い落とすとすぐに品質が悪くなる根菜類、寝かしておくと立ち上がろうとしてエネルギーを消耗し、鮮度が悪くなる野菜などがあります。
野菜の特長を理解して、できるだけ鮮度を長く保ちましょう。
保存の注意点
特徴 | 理由・保存法 | 主な野菜 |
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低温に弱い野菜 | 熱帯が原産の野菜は低温に弱いため、10〜15℃の暗所で貯蔵する | トマト、キュウリ、スイカ、カボチャ、サツマイモ、ショウガなど |
立てて保存する野菜 | 上に向かって立ち上がろうとするため、横にして保存すると、エネルギーを消耗して鮮度が落ちる | ホウレンソウ、ハクサイ、キャベツ、アスパラガス、ネギ、タマネギ、ブロッコリー、ナバナ、トウモロコシなど |
土つき保存に向く野菜 | 根菜類は洗って保存すると腐りやすく日持ちが悪いため、土つきのまま新聞紙で包み、温度や湿度が安定した冷暗所に保存する。 | ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモなど |
野菜の保存方法一覧
野菜 | 保存方法 | |
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果菜類 | トマト | ポリ袋に入れて密閉し、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室で保存。冷やしすぎると味が落ちる。保存適温は7〜10℃ |
キュウリ | 水分をよく拭き取り、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。5℃以下にしない。 | |
ナス | 冷蔵庫での保存で長持ちはするが、高温性の野菜なので味が落ちる。水分が蒸発しやすいのでポリ袋に入れて10℃くらいの冷暗所で保存する。 | |
ピーマン | 水分をよく拭き取り、穴のあいたポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存。保存適温は10℃くらい。温度が低すぎると低温障害をうける。 | |
カボチャ | 丸ごとであれば、10℃くらいの冷暗所で保存。カットものは、タネを取り除きラップに包んで冷蔵庫の野菜室へ。ゆでて小分けし、冷蔵保存でも良い。 | |
エダマメ | 加熱して冷凍保存。加熱後、氷水で冷やすと緑の鮮やかさが保てる。加熱処理が不十分な場合は冷凍中に色や味が変化する | |
トウモロコシ | 時間が経つと糖度が急速に低下するので、早く食べること。野菜室に置く場合は立て置きにする。ゆでてから冷凍保存する方がよい | |
根菜類 | ダイコン | 成長点ごと葉を切り離し、根は濡れた新聞紙に包んで、冷蔵庫の野菜室で保存。葉はポリ袋に入れて保存 |
ニンジン | ぬれた新聞紙に包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存。11月以降であれば、収穫せずに畑で雪の下にして、随時掘り出して利用できる。 | |
ジャガイモ | 貯蔵適温は1〜5℃。新聞紙に包み、ダンボール箱に入れ、暗い室内の涼しい場所に保存 | |
サツマイモ | 貯蔵適温は13℃とやや高い。湿度は約90%必要で、乾燥させすぎない。新聞紙に包み、穴をあけた発泡スチロールなど断熱性のある箱に入れて保存 | |
葉茎類 | キャベツ | 芯を下にして冷蔵庫の野菜室で保存。水分保持のために芯をくりぬき、ぬらしたキッチンペーパーを詰めてポリ袋に入れ保存すると約2週間は持つ |
レタス | 水分を拭き取り、ラップをするかポリ袋に入れて密封し、芯を下にして冷蔵庫の野菜室に保存。押すと痛みやすいので、上に他の野菜を置かない。包丁を使わずに手でちぎると切り口の傷みが少ない | |
ホウレンソウ | 軽く霧吹きした新聞紙に包むか、ポリ袋に入れて立てて保存。ビタミンCが低下するので早めに使用する。長期保存はかために塩ゆでして冷凍保存 | |
ネギ | 泥つきの場合は、風通しのよい場所に立てて保存。畑の場合は生えているような状態で土の中に軽く埋める。使いかけのものはラップに包み、根を下にして冷蔵庫の野菜室に保存。青ネギはポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室に立て置きにする。アサツキ、ワケギ、小ネギなどの青ネギは小口切りにしてパックに入れ冷凍保存 | |
タマネギ | ネットに入れて風通しのよい、直射日光のあたらない所につるす。使いかけの場合はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存 | |
アスパラガス | 切り口が乾いていたら少し切り直して、ぬれたキッチンペーパーで包み、ポリ袋にいれて、冷蔵庫の野菜室に立てて保存。長期保存は2%の塩水で1分間ゆでて冷水にくぐらせ、水分を切ってポリ袋に入れて冷凍保存すると1〜2ヶ月保存可能 |
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